[2013.11.5]子育てを楽しむ会

つばがいのなかで楽しい子育て

 

日時:2013年11月5日(火)13:00

場所:京都ものがたり京都ものがたり談笑庵 Antenna Café

語り手:NPO法人 子育てを楽しむ会  代表理事の 迫 きよみさん

NPO法人 子育てを楽しむ会  代表理事の 迫 きよみさんが来てくださいました。
今日は迫さんの活動についてお伺いしたいと思います。
迫さんはどんな取り組みをされているのでしょうか。

迫さん:京都生まれ京都育ちですが、19歳から31歳までは滋賀の養護施設に務めていました。結婚も遅く32歳でして、子供は34歳で初めて生みました。いまでこそ30歳で生むのは普通ですがその当時にすると遅いので、友達を頑張って作ろうとか色々と悩むこともありました。私は5人兄弟の長女だったせいもあり子供の世話は小さい頃からしているので慣れていました。オムツを交換したり、おんぶやお風呂をいれることもできました。障害施設でも11年間働いていたので、なんとなく言葉がない方の思いをキャッチするのは人よりは慣れていると思います。さほど子育てはしんどくなかったのですが、抱き方がわからないとか、子供とどう接していいのかわからないというお母さんも多かったので、別にやってあげようとかいう考えはなかったのですが、どうしてもサポート側に回っていました。そういう活動を続けて行くのに子育てを楽しむ会というのを1999年に作りました。

そのころは、子育て支援といってもほとんどなかったので、自分たちでサークルを作ってやってきたのですが、サークルですと、作っては潰れという状況で、サークルに紹介するシステムだったりとかも必要でした。子育て支援のネットワークを作っていたのですが、私たちの場合は、子育てをしていても、家から出てこれない方へも情報を発信したりとか、お母さんと赤ちゃんがこられる居場所を作ってきたのですが、そこにこられるお母さんが腰痛だとか、腱鞘炎とかいう問題を持つ方がおおく、それはだいたい抱っこにまつわることが多かったんです。そのお母さんの負担を減らす方法はないだろうかと考えて、抱っこ紐を作って、作り方を教える講座をつくりました。その間は赤ちゃんの面倒も見てあげます。

201311005_reader_08いろんな助成金をいただきながら、格安でお母さんたちにそういったサポートを提供してあげれるような場所を作り、保育を見るチームと、裁縫を見るチームを作って、やってたんですが、どうもこの抱っこ紐を使うと楽になるお母さんが多くなり、また赤ちゃんとの関係も良くなって行きました。それを何年間も続けてやってきました。最近よくテレビなんかでリュックサックを裏返したような、芸能人がよく使ったりしている、海外から入ってきた抱っこ紐がありますが、それが確かにお母さんにとっては楽なのですが、私たちからするとどうもその抱っこひもは赤ちゃんにとって過保護すぎてあまりあかちゃんとってよくないのではないか、でも根拠も見つからずなんとなくあまりよくなさそうだなあと思っていたんです。

そして私たちの抱っこひもは何がいいのかと考えると、私たちの抱っこ紐は靴を選ぶような感覚で、一つずつセンチ刻みでその人にピッタリのものを提供できるのでお母さんも楽だし、赤ちゃんとの関係も良くなるというこということです。ただ私たちは福祉畑で教えてもらってきたので震災以降、福祉的な感じでもらえる助成金が減ってきたというのと、事業仕訳でもらいやすかった助成金がもらいにくくなったということもあり、それなら福祉ではなく、地域力という京都府の助成金をもらっていたのですが、それでも3分の1しか出なく、私たちの事業にはすべてが保育がついているので、それでは全然足りません。いいなというものを紹介し続けていくにはビジネスラインに乗せるしかありませんでした。でも今までボランティア団体として活動してきたので、そういうお金を得て稼がないといけないとなった時にボランティアのままでいたい人もいるし、そうじゃなくビジネスとして継続したいという方もいるし、今でも混載している状況です。

ただ、どちらであろうと赤ちゃんにとってもお母さんにとってもいいだっこひもを提供したいという思いは一緒なので、なんとかバランスを取りながらやっています。単純なものですが、その人に出会って体型を図らせてもらってオーダーする形ですので、なかなか販売をするにも、なかなかお客様ときちんと関わらないと販売ができません。ただこちらの抱っこ紐は首が座った赤ちゃんに最適なものです。でもほとんどのお母さんは、初めに何もなく抱っこをするのは怖いので、最初から使えるものをほしがります。

ですので、外国からきたがっちりしたものをほしがるのですが、本当は素手でがっちり抱いてあげたほうがいいです。そのような外国のものを使った赤ちゃんは、すごく緊張していて、緊張している赤ちゃんというのは背中からおしりまでガチガチの赤ちゃんになります。普通に抱いてもひっくり返してしまうような赤ちゃんができてしまい、背中にいつも何かなければいけないような赤ちゃんになってしまっています。それからこちらの抱っこ紐に換えても、もう遅いんです。

椅子でいうとリクライニングシートがいつもあり、背もたれのない椅子に座ると後ろにひっくりかえってしまうような赤ちゃんが生まれてしまいます。こちらのスリングは、10年前ぐらいに流行ったのですが、生まれてすぐにでも使えますが、使い方を教えられる方が少なく、結局アメリカのほうでもう少し合理的なものが作られたのですが、それで窒息事故などが起こってニュースになり、すべてのスリングがダメのような感じになったのですが、布でくるむとかひもで結ぶとか、昔の日本人の着物は布をまとっていたし、ひもで結びます。昔の人は当たり前にできたのですが、今は洋服ですし、風呂敷で何かを包んだりもしなくなりました。

ですので、今の日本人は、なかなか布ひとつで赤ちゃんをおんぶしたりするのが、ものすごく不安があり、結局買っても使いこなせない方が多いのです。私たちのところでは、これを販売するのですが、マンツーマンで講習の割引券などを付けて販売したりとか、何人かのときは無料で講習をしたりして、とにかく使い込めるようにしています。

使いこめるまで教えるのが商品です。販売しにくいのですが、京都市内ですと足立病院で販売してもらっていますが、その使い方を教えてあげられる人に販売を委ねている状況です。使い方さえ教えれば、スリングはいいのですが、もう一つの抱っこ紐は採寸もしなければならないので、販売も難しいです。これは自分の中心を感じるというのが条件なのですが、例えば、オヘソの下にツボがあるのですが、その位置が即座にイメージできる人はすぐいけるのですが、自分の今立っている時に、どこに力が入っているとかがわかる人がなかなか最近はいないので、教えなければいけません。身長と体重で決まるものでもありません。

(杉本さんがつけてみる。とても安定している。ぐるっと回る。)

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シンプルな商品です。実はお母さんの姿勢が悪かったら、赤ちゃんが普通にしていても横に行ってしまうことがあります。お母さんの体の姿勢バランスなどに気がつくチャンスでもあります。これはファスナーとかでなくボタンですが、ボタンもすごく優れもので、点検さえしておけば取れないし、大きさも内側につけたり外側につけたりとかでサイズを換えられます。でも、今の若いおかあさんはボタンの付け替え方もわからない人もいるので、
教えたりもしています。外国の抱っこ紐などは、赤ちゃんの足がまっすぐ伸びてしまっています。そうなるとあかちゃんは永遠に重くなり、お母さんが辛くなるだけですが、この抱っこ紐だと赤ちゃんの足は自然にしていると、体に絡めるので、赤ちゃんがおもく感じなくなります。足をだらんとしたままだとそれが癖になり、永遠に重くなります。赤ちゃんの体の発達のためには何も使わず抱っこが一番いいのですが、そうなると両手がふさがって   何もできないので、これが必要です。これを使う時は必ず背中に手を置いて赤ちゃんを支えると、赤ちゃんの交感神経があるところなので赤ちゃんも安心します。外国のものは赤ちゃんをぶら下げているだけです。

 

しじらっていうものは男性の甚平などでつかわれる生地で通気性がいいです。(しじらとは=縮(ちぢみ)の一種張力を異にした糸を用いて平織にし,ゆるくした糸を縮ませて仕上げたもので,布の表面波 状になる。絹・綿織物があり涼感があるので夏の着物地とする。 )

 

(私がつけてみる。)

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背中全体で持っているので、肩こりなどが少ない。あまり重たさを感じない。よく似たものもたくさんあるが、家具屋さんが売れなくなったカーテンで作った商品もあるので、ゴワゴワして通気性も悪いものが多いです。布とリングだけですが、リング小さすぎたりしてもダメだし、調整がしやすく安全なものがいいです。2種類あるがスリングは首が座った後も使うことはできます。合う、合わないがあるので、人それそれぞれです。ポイントは足よりお尻が落ちていることです。おっぱいを飲ませるにもスリングだと布が大きく隠れるのであげやすいです。ただ大変なのはこういうのを教えていると子育て支援の全般の相談がきますので、ビジネスとしていくのはすごく大変です。

その他は、升久染め織研究所というところが、中国の工場でオーガニック布を作っていて(手織)それを販売しています。見た目は荒くみえるけど、決めが細かく体を洗うのに石鹸がいりません。大人の方が顔や体を洗うにもいいです。これで枕カバーや布ナプキンを作って売っています。月経というのは排泄と同じで本当はナプキンなんかもいらず、トイレで出すものです。それを理解してそういう風に鍛えれば、念のために布ナプキンを当てればいいだけです。普通のナプキンはポリエステルなので、すべて体を冷やす原因だから、布ナプキンをしてから生理痛が治ったという人が半分ぐらいいます。布ナプキンを参加者にあげて教えたりしているが、なかなか使いにくいので完璧に変える人はむずかしいです。一番いいのは初潮を迎える小学生に教えるのが心に伝わるので、子供に教えるようにしています。すでに抱っこ紐も買っていてそれはよくないですよというのは私たちもいいたくないので、小学生向けのワークショップをし始めています。小学生の3、4年生が一番聞いてくれます。

布ナプキンについて盛り上がりました。

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布の値段が中国の人件費などの高騰によりどんどん値段が上がっています。最初は1m4,000円がいまでは6,000円になっているそうです。これを1枚売るにもすごい説明をしなえればいけないので、大変です。
ずっと化繊のものを使っているとそれでストレスを受けているとは感じないですが、オーガニックを使い始めると気持ちが良くてこれまで化繊ですごくストレスを受けていたと感じるそうです。

 

 

スリーブは実は2人目の子供の時に使うのがとても便利で、どこでも授乳ができるし、一人目のこどもを連れてどこかにいくのにすごく便利です。

抱っこ紐は、スタッフでも何年立っても作るのがすごくむずかしいと感じているので、すごく惚れ込んでいただかないとスタッフを育てるのもむずかしいです。
やはりすごくオーダーメイドで売りにくい商品だと感じました。
談笑庵で販売するのは、また検討中です。
談笑庵ではこの布を使ったものを販売で来たらということです。きちんと説明ができれば、もっと高く売れると思います。

まだ32歳で結婚の「け」の字も出てこないですが、もしもそんな機会があり、子供を産むことがあれば、、、、是非、使いたいと思います!

記事・写真:平成25年度 京都式ソーシャルビジネスリーダー育成事業 研修生 八杉 よう子

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